【重要共有】外国人受入企業にも影響する新しい「賃上げ要件」制度とは?|JAIMの新基準が始動

本日は、外国人受入企業に関わる新しい基準(賃上げ要件)について、重要な共有です。今後の企業運営や人材定着に直結する、大きな制度改正の動きとなります。


厳しいハードルが設けられています

経済産業省分野(工業製品製造分野)で、JAIM(一般社団法人工業製品製造技能人材機構)が発表した「賃上げ等の取組実績報告制度」では、賛助会員企業に対して具体的な賃上げ目標が求められます。

区分 基準
大企業 対前年賃上げ率 3.0%以上
中小企業 対前年賃上げ率 1.5%以上
事業場内最低賃金 地域別最低賃金+50円以上

単なる「努力目標」ではなく、毎年の報告義務が課される設計です。これまで任意だった処遇改善が、制度的に担保される方向です。


達成・未達での取り扱い

  • 3年連続で達成:インセンティブ(例:JAIM公式HPでの公表、サービス優先利用 等)
  • 3年連続で未達:ペナルティを検討(例:未達の公表 等)※除名は原則なし(悪質な違反を除く)

「頑張った企業を見える化し、取り組みを促す」ことが狙いで、単なる罰則設計ではありません。


未達時は「理由の提出」が義務に

基準未達の場合、次の4項目から2つ以上を選んで報告します(数値・資料添付)。

  1. 労働生産性の対前年伸び率
  2. 設備投資の実施状況
  3. 国内人材確保の取組
  4. 特定技能外国人の定着・技能向上の取組

報告では、損益計算書・投資証明・教育訓練の記録・写真等の提出が想定されています。なぜ賃上げできなかったのかを、データで説明する時代に入ります。


今後のスケジュール(予定)

  • 2025年12月上旬:取組実績報告マニュアル公開
  • 2026年1月上旬:報告受付開始(JAIMマイページでデータ入力・資料アップロード)
  • 2026年2月末:提出締