マニュアルがあるだけじゃダメ!“使える”工夫とは?
「マニュアルを作ったけど、現場で全然使われてない…」
「外国人スタッフ向けにしたはずが、イマイチ伝わらない」
そんな悩み、ありませんか?
実は、外国人スタッフが“理解できる”業務マニュアルには、
ちょっとしたコツが必要です。
今回は、現場で本当に使えるマニュアルを作るために絶対押さえておきたい5つのポイントをご紹介します!
■ そもそも、なぜ「作り直し」が必要?
一般的な日本人向けマニュアルは、
-
長い文章
-
抽象的な指示
-
専門用語満載
-
「空気を読んで」補完する前提
で作られがちです。
でも、外国人スタッフにとっては、
この“行間を読む”文化が最大の壁になります。
だからこそ、
「見れば分かる」
「すぐ行動できる」
そんな直感型マニュアルが必要なのです。
✅ ポイント① 文字だけNG!イラスト・写真を必ず入れる
文章だけのマニュアルは、読むだけで疲れてしまいます。
✅ 工夫例:
-
排泄介助、移乗動作などは、写真+矢印つきで流れを示す
-
ゴミ出しや清掃ルールも、場所や道具を写真で紹介
-
「やってほしい状態」のビフォーアフターを載せる
👉視覚情報を使うと、言葉を超えて理解が進みます。
✅ ポイント② 「一文一動作」で簡潔に
✕「○○さんを安全に移乗して、トイレへ誘導してください」
これだと一文に2つ以上の動作が入っていて、混乱しやすいです。
✅ 直すなら…
👉「○○さんに声をかける」
👉「○○さんを車いすに乗せる」
👉「車いすでトイレに行く」
1文=1アクション。
これを意識するだけで、格段に分かりやすくなります。
✅ ポイント③ やさしい日本語+ふりがなをつける
使う日本語は、とにかく短く・やさしく。
-
「搬送」→「つれていく」
-
「処置」→「なおす」
-
「排泄介助」→「おしっこの おてつだい」
さらに、漢字にはふりがなをつけるとベストです。
✅ 例:
👉 利用者(りようしゃ)さんを いすに すわらせます。
👉 ベッドの よこに 車いす(くるまいす)を おきます。
読むストレスを減らす工夫がポイントです。
✅ ポイント④ スマホ閲覧に対応させる
外国人スタッフは、マニュアルをスマホで見ながら仕事することが多いです。
だから…
-
PDFは軽量化しておく(画像圧縮)
-
表や細かい字は極力避ける
-
スマホ画面に収まる簡潔なレイアウトにする
👉紙だけでなく、スマホファースト設計にしておくと、実際の活用率が上がります。
✅ ポイント⑤ マニュアル+OJT(実地研修)を必ずセットで
マニュアルはあくまでサポートツール。
「読めばできる」ものではありません。
✅ 育成の流れはこうです:
-
まずは現場で「一緒にやってみせる」
-
マニュアルを見せながら再確認
-
最後に「本人に説明させる」練習
マニュアルと実地経験をリンクさせる設計が不可欠です。
■ まとめ:「伝える」ではなく「伝わる」を意識しよう
外国人スタッフ向けのマニュアルは、
ただ作ればいいわけではありません。
大事なのは、
-
視覚で伝える
-
簡単に、短くまとめる
-
その場ですぐ使えるように設計する
そして何より、
「このマニュアル、見やすい?」と本人に聞きながら改良していくこと。
マニュアルも育成と同じ。
現場と一緒に育てていくものです。
当社では、こうしたマニュアル作成支援や、OJT設計のサポートも行っています。
「せっかく採用した外国人スタッフに、長く活躍してほしい」
そんな現場を、全力でサポートします!