特別な制度より、毎日の“ちょっとした工夫”が効く
「待遇は悪くないのに、なぜか定着しない」
「辞めた理由が“なんとなく不安”や“居づらかったから”と聞いてショックだった」
外国人スタッフの離職理由は、「給料」や「業務内容」よりも、
“日常のちょっとしたこと”の積み重ねにあることが多いです。
今回は、私たちがこれまで支援してきた中で、
「長く働き続けてもらえている職場」に共通する5つの習慣をご紹介します。
① 毎日ひとこと声をかける文化がある
「おはよう」や「今日もよろしく」
それだけで、人は“自分はここにいていいんだ”と思えるものです。
外国人スタッフは、日本語でのコミュニケーションに不安を感じがちです。
だからこそ、こちらから積極的に、短いひとことをかける習慣がある職場は強いです。
✅ よくある一言:
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「おはよう、昨日よく休めた?」
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「今日も一緒にがんばろうね」
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「困ったらすぐ言ってね!」
👉 ポイントは、“正しい日本語”より“気にしてるよ”の姿勢です。
② 「できるようになったこと」を記録・共有している
育成がうまくいかない職場ほど、「できていないこと」ばかりが話題になります。
一方、“辞めたくない”と思われる職場では、
できるようになったことを見逃さず、記録し、共有しています。
✅ たとえば:
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「今日は1人で排泄介助できた」
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「利用者さんと笑顔で会話できた」
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「報告が自分からできた」
👉 成長が見えることで、本人も周囲も「続ける価値」を実感できます。
③ 月1回の“困りごと共有タイム”がある
「何かあったら言ってね」では、外国人スタッフは“言えません”。
だからこそ、最初から“話せる時間”を決めておくことがとても大切です。
✅ おすすめのやり方:
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月1回15分でもOK。
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「最近こまったことある?」と具体的に質問する
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通訳や翻訳アプリの使用もOKにする
👉 ポイントは、“叱る時間”ではなく“安心して話す時間”として設けること。
これだけで、モヤモヤや誤解が溜まりにくくなります。
④ 休憩時間の“居場所”を気にしている
実は、**離職の引き金になりやすいのが「休憩時間の孤立」**です。
日本人職員同士が盛り上がっている中で、
言葉の壁がある外国人スタッフがポツンとスマホを見ている──
こんな場面、心当たりはありませんか?
✅ 対策としては:
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外国人スタッフ専用の休憩スペースをつくる
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「一緒にお昼どう?」と声をかける
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翻訳アプリを使って、雑談のきっかけを作る
👉 “業務外のコミュニケーション”が、定着に大きな影響を与えることを意識しましょう。
⑤ 小さな成功を“チームで喜ぶ”風土がある
たとえば──
・初めて1人で移乗介助ができた
・利用者さんに名前を覚えてもらえた
・朝礼で自分の言葉で報告ができた
こういった“ちょっとした成功”を、チーム全体で「よかったね!」と祝う風土がある職場は、本当に強いです。
✅ こんな取り組みも:
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ホワイトボードに「今日の“できた”」を書き出す
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朝礼で「昨日のナイスプレー共有」
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“ありがとう”を伝えるコメントカード
👉 言葉の壁を超えて、感情を共有する習慣が定着率を大きく左右します。
■ まとめ:「辞めたくない」は“仕組み”で作れる
外国人スタッフの定着には、
“特別な支援”よりも、“日々の当たり前”が整っていることが大切です。
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毎日の声かけ
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成長の可視化
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安心して話せる場づくり
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業務外での居場所づくり
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成功を一緒に喜ぶチーム
こうした習慣は、どれも難しいことではありません。
でも、誰かが“やろう”と決めないと生まれないものでもあります。
私たちは、福祉業界でこの「習慣づくり」に何年も向き合ってきました。
どんな職場でも活用できる「定着の仕組みづくり」、ぜひ一緒に始めませんか?