ケアマネ研修が“いつでも・どこでも”に?厚労省がオンデマンド化を推進!


📌 ニュース概要

2025年8月29日に報じられた介護ニュースJointによると、厚生労働省は来年度(2026年度)から、ケアマネジャー(介護支援専門員)の法定研修をオンデマンド化する構想を進めています。

全国で統一した講義動画や教材を配信し、パソコンやスマホから「いつでも・どこでも」受講できる仕組みを目指すものです。
このための予算を来年度予算案に盛り込み、今月中に財務省へ提出する予定とされています。


💡 背景:研修の課題

  • 経済的・時間的な負担
    移動や宿泊費を含む費用が高額になりやすく、仕事との両立も難しい。
  • 研修内容の地域差
    実施主体によって質や内容にばらつきがある。

こうした現場の声を受け、昨年末の検討会報告書でも
「全国統一の教材を作成し、オンデマンドで一斉配信すること」
が提言されていました。


🎯 オンデマンド化の狙い

  • 研修の質を全国的に均一化
  • 受講者の費用・時間的負担を軽減
  • 何度でも見返せることで学習定着を向上
  • 自分のペースで学べる柔軟な学習環境

🔍 今後の検討ポイント

  • 対象となる研修科目の範囲
  • 配信形式や視聴管理の方法
  • インタラクティブ性(質問・ディスカッションなど)の導入有無
  • 費用負担のあり方(受講料統一や助成措置など)

🗣 現場の声

「更新研修は廃止でお願いします。宿題や講師がマンネリで無駄に感じる」

「北海道の遠隔地での集合研修は本当に大変。オンデマンド化はありがたい」

中には「廃止を望む声」や「地方特有の負担解消を期待する声」もあり、現場の切実さが伝わります。


👀 わたしの視点

福祉現場で働く立場からすると、研修負担が軽くなることは歓迎です。
ただし、動画配信だけで学びが完結してしまうのか? という点には注意が必要です。

ケアマネの仕事は制度理解に加え、実際のケースをどう支援につなげるかという実践力が求められます。
そのため、オンデマンド化とあわせて事例検討や双方向の学びをどう担保するかがカギになるでしょう。

また、外国人介護人材の支援に取り組む立場からは、字幕や多言語対応なども今後の議論に入れてほしいと感じます。


📅 今後の注目点

  • 財務省への予算要求が通るかどうか
  • 厚労省から示される具体的な運用方法
  • 実証事業や試行の進め方

ケアマネ法定研修のあり方は、今後の介護人材の育成や定着に直結します。
引き続き動向を追っていきたいと思います。