2025年12月1日をもって、従来の青色の健康保険証は完全廃止となりました。
すでに周知されているテーマですが、現場を見ているとまだ準備が不十分なケースも散見されます。
特定技能・技能実習の外国人材を受け入れている企業様にとって、「資格確認証」の管理は特に重要なポイントです。
■ 厚労省の正式発表
以下の厚生労働省ページで詳細が示されています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08277.html
■ 医療機関はすべてマイナ保険証対応ではない
多くの医療機関がマイナ保険証へ移行済みですが、まだ非対応の医療機関も一定数存在します。
その場合、外国人の方が受診するときに必要になるものが「資格確認証」です。
つまり、マイナ保険証が使えない医療機関では、資格確認証を提示しないと受付ができない可能性があります。
■ 今すぐ見直すべきチェックポイント
特定技能・技能実習の外国人材を受け入れている場合、以下は必須の確認事項です。
- 受入企業が従業員へ配布済みか?
- 本人の手元に確実にあるか?
- 紛失していないか?
特に、寮生活や転居が多い外国人材の場合、本人が保険証関連の書類を紛失しているケースが一定の割合で発生します。
年末年始・繁忙期に突入する前に、忘れずに確認をしておきたい項目です。
■ 企業側が管理すべき理由
資格確認証を紛失すると再発行まで時間を要するため、病院受診が必要なタイミングで困るケースが現場では起こりがちです。
本人任せにせず、受け入れ企業側が状態を把握しておくことが望まれます。
とくに新規入国者・転籍者・制度移行者については、受け入れ時の書類チェックリストに「資格確認証の保持確認」を組み込むことが必須になります。
■ まとめ
健康保険証の廃止は「知っていれば安心」「知らなければ突然困る」典型的な制度改正です。
特定技能・実習生の受け入れ企業にとって、資格確認証の管理は小さなようで実務に大きく影響します。