こんにちは。介護業界で働く皆さまにとって、とても重要な制度変更が発表されました!
令和7年度(2025年度)の介護福祉士国家試験から、なんと「パート合格制度」が導入されます。これは、試験を部分的に分けて合格できる新しい仕組みで、働きながら資格取得を目指す方にとっては大きな朗報です。
■ なぜこの制度が導入されるの?
介護を必要とする人が年々増えるなかで、2040年には新たに約70万人の介護職員が必要になると予測されています。
しかし、国家試験の受験者数は年々減少しています。特に外国人や働きながら勉強する方にとって、「一発合格」は大きな壁。こうした背景から、受験のハードルを下げ、合格しやすくするために「パート合格制度」が導入されることになりました。
■ パート合格制度ってどんな仕組み?
介護福祉士国家試験の内容を3つのパートに分けて、それぞれに合格基準を設けます。
そして、一部のパートに合格していれば、翌年の試験ではその部分の受験が免除されます。
つまり、「全体を一度に合格しなくてもOK」という制度です。
例えば、ある年に1つのパートだけ合格した場合、翌年はそのパートを再受験しなくてよくなり、残りのパートに集中できます。
■ 制度のポイントまとめ
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対象は令和7年度(第38回)国家試験から
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試験は1日で全パートを実施(午前・午後で分けて行う)
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合格したパートは翌年度まで有効(1年間の有効期限あり)
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合格の基準は、難易度や平均点に応じてパートごとに設定
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初回は全パート受験が必要。その後、合格済みパートは免除可能
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一部パートのみの合格では、介護福祉士にはなれません(全パート合格が必要)
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受験料は変更なし(18,380円)
■ どんな人にメリットがあるの?
・子育てや仕事と両立しながら受験を目指す方
・外国人受験者で日本語に不安がある方
・一度不合格になっても、次年度に活かしたい方
この制度があることで、「あと一歩だったのに…」という人が再チャレンジしやすくなり、合格のチャンスが広がります。
■ 最後に
「パート合格制度」は、資格取得の柔軟性を高める大きな一歩です。
今後、より多様な人が介護福祉士を目指しやすくなり、現場に必要な人材が増えていくことが期待されます。
制度の詳細は厚生労働省の資料でも確認できますが、現場の皆さんにも分かりやすく伝えていくことが大切です。
これから受験を考えている方は、この制度をうまく活用して、ぜひ合格を勝ち取ってくださいね!