【第8回】この仕事に「向いていない人」の特徴

ここまで読んでくださった方の中には、少し息苦しさを感じている方もいるかもしれません。

「厳しそうな会社だな」「自由がなさそうだな」
そう感じたなら、それはとても健全な反応だと思います。

今回はあえて、有限会社S.A.アソシエーションの仕事に「向いていない人の特徴」について書きます。
これは誰かを否定するためではありません。事故を防ぐための話です。

正義感が強すぎる人

福祉や外国人支援の仕事には、正義感の強い人が多く集まります。それ自体は、とても大切な資質です。

ただ、正義感が強すぎると、「こうあるべきだ」「これはおかしい」という思いが先に立ち、制度や現実との折り合いがつけられなくなることがあります。

この仕事では、「正しいかどうか」と「できるかどうか」は、必ずしも一致しません。そのズレに耐えられない人は、強いストレスを抱えることになります。

白黒をはっきりつけないと気が済まない人

制度の狭間、グレーな判断、例外対応。この仕事には、はっきりしない状況が数多く存在します。

「良いか悪いか」「正解か不正解か」をすぐに決めたい人にとって、この曖昧さは非常に消耗します。

はっきりしないまま進めること、保留の状態を受け入れることが苦手な人は、常に不安や苛立ちを感じることになります。

感情を仕事から切り離せない人

相手の気持ちに寄り添うことは重要です。しかし、その感情をそのまま判断に持ち込んでしまうと、支援は歪みます。

怒りや悲しみ、悔しさを抱えたまま仕事を続けると、周囲との関係にも影響が出ます。「分かってもらえない」という気持ちが、次第に不満へと変わっていきます。

感情を感じることと、感情で動くことは別です。この切り分けができない人は、この仕事を続けるのが難しくなります。

一人で抱え込むタイプの人

責任感が強く、真面目な人ほど、「自分が何とかしなければ」と抱え込みがちです。

しかし、この仕事は一人で完結するものではありません。情報を共有し、判断を重ね、組織として動くことが前提です。

助けを求めることを弱さだと感じてしまう人は、知らず知らずのうちに限界を超えてしまいます。

制度や行政に強い不信感を持っている人

制度に疑問を持つこと自体は悪いことではありません。ただ、制度や行政を「敵」と捉えてしまうと、この仕事は非常に苦しくなります。

私たちは、制度や行政の中で、どう現実的な支援を組み立てるかを考える立場です。否定から入ると、建設的な支援は成り立ちません。

向いていない=価値がない、ではない

ここまで読んで、「自分は向いていないかもしれない」と感じた方がいたとしても、それは悪いことではありません。

向いていないというのは、能力がないという意味ではありません。ただ、この場所ではないというだけの話です。

合わない環境で無理を続けることは、本人にとっても、支援を受ける人にとっても、不幸です。

だからこそ、あらかじめ書きます。合う人が、無理なく続けられる会社でありたい。そのための線引きです。

次回は、「それでも、この仕事を選ぶ人へ」というテーマで、ここまでの話を踏まえたメッセージを書きます。