福祉や外国人支援の仕事は、「人と関わる仕事」です。利用者、外国人本人、家族、事業所、行政、そして一緒に働く仲間。日々、多くの人と関係を持ちながら進めていく仕事です。
その一方で、この業界では「人間関係で疲れて辞めてしまう」という話を、何度も耳にしてきました。仕事の内容ではなく、人間関係が理由で続けられなくなる。これは、とてももったいないことだと感じています。
だからこそ、有限会社S.A.アソシエーションでは、人間関係で消耗しにくい職場づくりを意識しています。
仲良しごっこは、しない
誤解されやすいのですが、私たちは「仲が悪くなってほしい」と思っているわけではありません。ただ、仕事の場で必要以上にベタベタした関係は、結果的にトラブルを生みやすいと考えています。
特定の人同士だけが近くなりすぎると、情報に偏りが出たり、言いにくいことが言えなくなったりします。小さな不満が溜まり、陰での愚痴や誤解につながることもあります。
仕事は、安心して集中できる距離感があってこそ成り立ちます。仲良しであることよりも、公平であること、透明であることを優先しています。
感情を仕事に持ち込みすぎない
この仕事は、感情を使う場面が多い仕事です。相手の話を聞き、気持ちを受け止めることは欠かせません。
ただし、感情をそのまま職場の人間関係に持ち込んでしまうと、疲弊が一気に進みます。「あの人は分かってくれない」「どうしてあの人ばかり」という感情が、仕事そのものを重くしてしまいます。
S.A.アソシエーションでは、感情は否定しないが、判断は感情でしないという考え方を大切にしています。つらい気持ちは共有していい。しかし、誰かを悪者にする形で溜め込まない。その線引きを意識しています。
派閥をつくらない、という意識
人が集まれば、どうしても相性の良し悪しは生まれます。それ自体は自然なことです。
ただ、それが「派閥」や「内と外」を生む形になると、職場は一気に息苦しくなります。情報が一部にしか回らなくなり、不信感が広がります。
だからこそ、情報はできるだけオープンにし、判断は個人ではなく組織として行う。この姿勢を大切にしています。
合わない人とは、距離で調整する
全員と気が合う職場は、現実的ではありません。価値観や考え方が合わない人がいること自体は、問題ではありません。
問題になるのは、「合わないこと」を無理に解決しようとすることです。無理に分かり合おうとすると、かえって関係がこじれます。
S.A.アソシエーションでは、合わないと感じた場合、距離で調整することを選びます。必要なやり取りはきちんと行い、私的な感情は持ち込まない。それで十分だと考えています。
仕事に集中できる職場であるために
人間関係が良好とは、「何でも話せる」「常に仲が良い」状態ではありません。
安心して仕事ができること、意見を言っても人格を否定されないこと、困ったときに相談できること。その積み重ねが、結果として良い人間関係をつくります。
人間関係で消耗しない職場をつくることは、支援の質を守ることでもあります。余計なエネルギーを使わず、目の前の仕事に集中できる環境を、これからも大切にしていきたいと考えています。
次回は、「この仕事に向いていない人の特徴」について、あえて書いていきます。